カテゴリ: 西洋美術史 販売中

ルネサンス美術における南と北

イタリア絵画とネーデルラント絵画の諸問題

¥19,800(税込)

書籍情報

ミラード・ミース 著
辻成史/森田義之/芳野明/川上幸子 訳
A5判上製函入 500頁
刊行年月 2025年9月
978-4-8055-1076-6

書籍詳細

【未刊につき予約受付中】

ヤン・ファン・エイクに代表されるネーデルラント絵画とイタリア・ルネサンス絵画をめぐる複雑な関係、ピエロ・デッラ・フランチェスカの画業、今日のタイポグラフィに通じるルネサンスの書体学、聖ヒエロニムスをめぐる図像学、ラファエッロ、そしてヴェネツィア絵画……。

アルプス南北にまたがる広大なルネサンス美術の世界を、ハーヴァード大学やプリンストン高等研究所で教育に携わるだけでなく、イタリアでの文化財レスキュー活動など現場に携わる貢献を数多く果たし、アメリカを代表する往年の碩学が読み解く。

目次



第一部
第一章 一五世紀の絵画における表現形体と象徴としての光 
第二章 ヤン・ファン・エイクとイタリア・ルネサンス 
第三章 低地地方における〈高地型構図〉―ヤン・ファン・エイク、フレマールの画家、フランコ=イタリア絵画の伝統

第二部
第四章 マザッチョと初期ルネサンス―円環状人物構図 
第五章 記録資料に残されたピエロ・デッラ・フランチェスカの祭壇画
第六章 ダチョウの卵―ピエロ・デッラ・フランチェスカの《ブレラ祭壇画》における象徴と暗喩 
第七章 再びピエロ・デッラ・フランチェスカの《ブレラ祭壇画》について
第八章 ピエロ・デッラ・フランチェスカの聖会話

第三部
第九章 より包括的なルネサンスの書体学を目指して
第一〇章 ルネサンス期のアルファベット論

第四部
第一一章 初期ルネサンスにおける学識と悔悛―聖ヒエロニムスの絵画 
第一二章 ラファエッロのからくり仕掛けの貝―神話、技術、図像学的伝統についての小論 
第一三章 ヴェネツィアの眠り―古代神話とルネサンスの性癖/嗜好 

・解説(芳野 明)
・「あとがき」に換えて―著者ミラード・ミース、そしてアーウイン・パノフスキー(辻 成史)
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