
構成的ポスターの研究
バウハウスからスイス派の巨匠へ
¥6,380(税込)
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書籍情報
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多摩美術大学/ポスター共同研究会 編
A5判上製カバー装
カラー152頁
本文284頁
刊行年月 2001年11月
ISBN978-4-8055-0413-0
書籍詳細
本書のテーマである構成的ポスターの構成的という傾向の造形は、無対象的造形の1900年以来企てられた試みの一つの論理的な結論といえる。構成的芸術は20世紀の初め以来、絶えず新しいウェーブで、多くの場所で、繰り返し繰り返し異なったアクセントを伴って、さまざまな気質の画家・彫刻家によって表現されてきた。
1920年前後から中部ヨーロッパで本格的に試みられてきた、バウハウスなどに代表される芸術やデザイン領域での合理的な造形方法への探求と諸成果はそのような構成的なものの具体化であった。とりわけ1930年代から1960年代のスイス派と呼ばれるポスターには、そうした性格が鮮明であり、知性と感性が不可分に統一された高度な造形性においても、また印刷のレヴェルにおいても、そこには合理的・即物的デザインの一つの到達点が示されているのである。具体的には、バウハウスからスイス派へいたる構成的デザインの巨匠であるハーバート・バイヤー、ヤン・チヒョルト、マッタス・ビル、リヒャルト・パウル・ローゼ、ヨーゼフ・ミュラー=ブロックマン、オトル・アイヒャーなどのポスター114点と、スイス派などの形成に大きな役割を果たしたコンクリート・アートの造形思考やその背景などが、作品や重要文献資料などの研究をとおして、掘り下げて考察されている。 【在庫僅少・営業部までお問い合わせください】