カテゴリ: 日本・東洋美術史 販売中

縁起絵・行事絵を読む

— 中世絵画史料論 —

¥7,480(税込)

書籍情報

藤原重雄 著
A5判上製カバー装
544頁
刊行年月 2025年11月
978-4-8055-1079-7

書籍詳細

【未刊につき予約受付中】

過去を知るため史料としても意義が認められてきた中世日本のやまと絵は、世界的に見ても、豊かな情報を汲み取ることが可能な対象である。こうした認識のもと、宮廷絵師の画業や中世の寺社縁起絵巻・掛幅縁起絵および行事絵を対象に、中世史研究の立場から美術史学や国文学の関心と重なり合う作品や論点を含んだ分野横断的な研究の水準を示す。

目次



第一部 絵巻に描かれた場面ともの
第一章 松葉を葺く「仮屋」―『春日権現験記絵』巻一第四段―
第二章 伊予簾―絵巻と文献にみる―
第三章 縫物と鋏―白描物語絵巻と女性性―

第二部 行事絵―絵画と記録のあわい―
第四章 最勝光院御所障子絵の基本史料
第五章 名所絵・行事絵としての最勝光院御所障子絵
第六章 鹵簿図・行列指図・絵巻―行列図の脈絡―
第七章 院政期の行事絵と〈仮名別記〉―『年中行事絵巻』再考―
第八章 記録に貼り継がれた絵図―『公清公記』所収「車絵図」を中心に―

第三部 掛幅縁起絵を読む
第九章 「温泉寺縁起絵」の時空構造―掛幅縁起絵における物語と景観―
第十章 「鞍馬寺縁起絵」の絵画史的位置―失われた大作―
第十一章 「誓願寺縁起絵」の読解に向けて―東山御文庫本『誓願寺縁起』―
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