後期作品研究:メディチ、サヴォナローラ、ダンテのはざま
平井彩可 著
A5判上製函入
本文300頁
イタリア・ルネサンスを代表する芸術家サンドロ・ボッティチェッリ(1444/45〜1510)が残した数々の優美な名作は、彼の画業の前半期にあたる。それに対し後半期は概して絵画的魅力の後退期とみなされがちで、妥当な評価を受けずにきた。
本書は彼の画業の後半期、1490年代以降の作品を紐解くことにより、「衰退した後半期」という単純な認識を覆し、ボッティチェッリの知識と思考の集大成に迫る。
目 次
はじめに
Ⅰ 序
Ⅱ ダンテ『神曲』挿絵
Ⅲ 《キリスト哀悼》
Ⅳ 《神秘の降誕》
Ⅴ 《キリストの変容》
Ⅵ 《神秘の磔刑》
結