鈴木嘉吉 著
B5判上製函入
本文420頁 口絵16頁 図面95点 挿図56点
日本古代仏教建築史研究における泰斗、鈴木嘉吉博士の初の論集全2巻の第1冊。
本巻は寺院における諸行法や参籠を行うための僧の住居である僧房に研究対象をしぼり、元興寺極楽坊本堂・禅室、法隆寺聖霊院・東室、唐招提寺礼堂、東大寺二月堂、薬師寺僧房など、国宝・重文の名刹の解体修理に実地に携わった得難い経験から、様々に変容した諸堂の遺構を考古学的・建築史学的に当初の形態に復原し、同時に多くの図面と図版を掲げて新たな知見や発見を加えながら、徹底した古建築の検視を実施することで、後世、寝殿造や書院造に発展する日本建築の大きな筋道とともに重要な、当時、その形態の多くが不明であった、古代の住宅の実体を解明した記念碑的業績である。
【続刊】2017年9月刊行予定
古代寺院建築の研究