不破正仁 著
A5判上製函入
本文308頁 挿図205点
人為的に形づくられたその特殊な性質から一般の森林とは異なる 「屋敷林」 は、建築学のみならず農林学・地理学・気候学等の分野においても多角的に評価されてきている。
本書は「屋敷林」という景観構成要素を明治期の銅版画という絵画史料によって分析したものである。屋敷林全体の配置・形態を、個人の邸宅の景観を判断できる800枚を超える銅版画を分析するというこれまでになく網羅的・体系的な手法で検討し、 景観構成要素を解明する。
さらに銅版画分析のみではなく、 関東地方を対象に約100件の屋敷林の現状調査を行い、今なお現存する農村民家の現況を記録し、景観史研究に新たな着眼点を提示する。
【平成28年度 日本造園学会賞(著作部門)受賞】